高気密・高断熱の家のメリット・デメリット(2)

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高気密・高断熱の家のメリット・デメリット(2)

新築する際知ってるとオトクな豆知識

2017/08/01 高気密・高断熱の家のメリット・デメリット(2)

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【高気密・高断熱のメリット⇒省エネルギーの落とし穴】

 

もともと高気密・高断熱住宅の考え方は、日本では北海道から始まったものです。
高気密・高断熱住宅を一言で表現すると「隙間がなくて、窓の小さな家」ということになります。
北海道では冬の外気がマイナス10℃以下の世界ですから、
隙間があると室内の熱がものすごく奪われます。それではエネルギーのロスが大きすぎます。
それで徹底的に隙間をなくしていくのです。
普通の認識で隙間をふさいでいくのが気密型住宅だとすると、
テーピングや発泡ウレタンなどで壁面の接合部を徹底的にふさいでいくのが高気密住宅ということになります。
そうすると熱が逃げるのは開口部だけですから、必然的に窓が小さくなるのです。

 

断熱材のグラスウールを入れるとすると、建設省の新省エネ基準では東京より西側ではグラスウール10kgで70mmということになります。
しかしこれでは世界的に見るとレベルが低すぎます。住宅金融公庫の新省エネ基準は、どちらかというゆるやかな基準ですから、
アメリカからの圧力もあって次世代省エネ基準が誕生することになりました。
それでこの新基準ではグラスウールですと16kgで100mm厚となります。
しかしこれでも開口部に普通の一重ガラスを使うと1㎡当たりの壁から逃げる熱の20倍の熱がそこから逃げてしまいます。
複層ガラスにしても10倍です。北海道では複層ガラスの内側にコーティングした低放射ガラス(ロウイーガラス)が使われています。
ロウイーガラスとは特殊金属をコーティングして輻射熱が逃げないようにしたものですが、それでも6倍の熱が逃げます。
こうなると窓を小さくしないと省エネが進まない。これが高気密・高断熱住宅の窓が小さい理由です。

 

高気密・高断熱住宅は、北海道から東北を経て、南へ普及していきましたが東京の手前でばったり止まり、
つぎに北陸へ普及しましたが、やはりそこから南下しませんでした。
そこである会社が「寒さに強い住宅は、暑さにも強い」という発想で鹿児島で建てました。
窓が小さくて暗いイメージを免れるためにトップライトから光を採り入れるようにしたのですが、
夏になるとそこから容赦なく日射が入り、
それが発熱源になって蓄熱され、いくら冷房を入れても効かなかったということがありました。
高気密・高断熱住宅には複層ガラスが使われます。トップライトも複層ガラスを使いました。
これが室内に侵入した太陽熱を閉じこめる働きをしてしまった。
暖房と冷房のそれぞれの負荷設計の考え方の違いを明確にしないままで最終設計をしてしまっている。
その結果、トップライトから入った熱が壁に蓄えられてしまい、まさに焼き芋状態になってしまったのです。
だから高気密・高断熱住宅は冷房計画を考える時に、日射がどのように室内に入ってくるかも正確に計算しなければなりません。
こう検討していくと、高気密・高断熱住宅の問題点は、まず夏の暑さを考慮していなかったこと。それから換気性の問題です。
とくに夏冬は窓を閉めきって冷暖房設備に頼った生活になるので換気への依存度はきわめて高くなります。

 

 

次回は【高気密・高断熱のメリット⇒換気システムの向上の落とし穴】について話したいと思います。
 


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